★キャロムビリヤードの歴史
我が国におけるビリヤードの歴史は1850年代(嘉永年間)に長崎出島に伝えられて以来150年余りを経ています。
一方、ビリヤードの協議団体の歴史は大正15年に日本撞球協会が設立されたことに始まり、昭和26年に日本ビリヤード協会と改称、そして昭和33年にそれまで風俗営業の対象であったビリヤードが純粋なスポーツとした法律的に認められたのです。
これを転機にスポーツビリヤードとして健全な普及発展と機構・組織の整備、また国際的にも世界選手権のスポーツビリヤード競技を通しての親善交流にも努めてまいりました。
関係者の長年の努力が実り、平成12年10月社団法人日本ビリヤード協会として文部省の認可を受け、ようやく法人化されると同時に故・三笠宮寛仁親王殿下を総裁に戴き、競技スポーツとしてだけでなく生涯スポーツとしてのビリヤードが注目されてきました。
現在、高齢化社会を迎えた日本では、高齢者の”健康・体力づくりとしてのビリヤードの有効性”という論文が発表されたことで高齢者の健康維持・増進にビリヤードが非常に適していることが認められ、キャロムビリヤードの認知度や競技人口も益々増加傾向にあります。
さらに、2013年ビリヤードクラブあかつき会メンバーでもある新宮原栄子さんが『全日本レディース四ツ玉選手権』で優勝。84歳にして4度目の全国制覇という快挙を成し遂げ、数多くのメディアに取り上げられました。ビリヤード競技は、男子だけでなく女子も含めた年齢に制限のないスポーツです。ジュニアビリヤード、レディースビリヤード、シルバービリヤードの普及・発展が少しでも社会の発展に寄与すれば幸いです。
★キャロムビリヤードとは
手玉を撞きワンショットで手球を2つ以上の異なる的球に当てるキャロムショット(英-キャノンショット)を行うことを競技の目的としたゲームです。
公式協議としては、四つ球、カードル(ボークライン)スリークッション、バンドゲーム(ワンショット)などがあります。
キャロムビリヤードを行うテーブルはキャロムテーブルと呼ばれ、小台(四つ球)、中台(四つ球・三つ球、42cmボークライン、フリー競技)、大台(スリークッション、47cmボークライン、フリー競技)の3種類があります。